アプリに興味があることを知っている友人が簿記検定用のアプリがあることを教えてくれました。
隙間時間に検定問題の練習ができるということです。
就活用に簿記の3級と2級をダブルで取るということで、凄く頑張っています。
気になったのでアプリをダウンロードしたところ、特に経理業務に興味がなかった自分でも面白く感じられました。
でも、基礎がなっていないせいで途中でちょっと壁にぶつかっている所です。
何とか為替手形と約束手形の違いを覚えましましたが、手形取引に関する問題はとても難しいですね。

日本ではあまり見られない為替手形とは

ひどく手こずっているのは為替手形の所です。
手形は代金を回収する際に、お金を払う代わりに何月何日に支払いをしますという証書です。
為替手形は商品の売掛金を払うべき会社が、自社に買掛金がある企業に依頼して手形の振り出しを同意してもらい、代わりに支払ってもらうことを言います。

実際には日本国内ではあまり為替手形取引を行わない企業が多いとのことです。
それは印紙税を誰が負担するかという問題があるからです。
印紙税は手形を完成させた者が支払うという決まりがあります。振出人に署名をした者が印紙税を払う義務が生じます。

直接取引を行わない第三者が支払う性格の手形であるため、支払人の欄に第三者の会社が自社名を書き振出人を空欄にした場合は、売掛金を受け取る会社が記名をしなくてはいけないので、印紙税を支払う必要があり損失が出ることがあります。
直接取引をしている企業としては、支払先に迷惑をかける恐れがあるので、為替手形を用いる所は非常に少ないと見られます。

約束手形の仕組みと流れ

約束手形と為替手形の違いは約束手形が手形を振り出した会社が支払う2社間の取引ですが、為替手形は取引をしている会社が支払う分を債務がある会社に支払わせる3社間取引になります。
とてもややこしいですが、図に書いてみると分かりやすくなります。

仕入をした時に代金の代わりに手形を振り出して何月何日に支払う約束をするのが支払手形で、逆に売上で取引で受け取った物を受取手形と言います。
約束をした期日に手形をもらった担当者が取引をしている銀行に持ち込むと、券面に記載された額面の全額が受け手側に支払われます。

ただ、期日までには日数がかかることがあります。資金繰りなどに厳しい中小企業の場合は、手元に必要な現金を置いておきたいことがあるでしょう。
その場合は、手形割引をして期日よりも早めに入手することができます。
手形割引は、銀行や手形割引業者に持ち込んで手続きできます。

その際、満期までの利息を割引料として金融機関に支払う必要があります。
つまり、額面の金額は手に入らないことになるので注意が必要です。
割引料が差し引かれた状態で渡されるので、簿記上は差額分を割引料として計上しなくてはいけません。